そもそもダークマターは何でできているの?
ダークマター(暗黒物質)は、その名の通り光を出したり反射したりしないため、私たちの目では確認できない物質です。
では、いったい何で出来ているのでしょうか?
今のところ、その正体はわかっていません。
星や私たちの体を作っているような物質とは違う、まだ発見されていない未知の粒子ではないかと考えられています。
ここがダークマターの不思議なところです。
宇宙には、私たちがまだ知らない物質が存在しているのかもしれません。
本当に見つかっていないの?
ダークマターそのものは今も直接観測されていません。
それなのに、なぜ「存在する」と考えられているのでしょうか。
その大きな理由の一つが「銀河の動き」です。
銀河の中にある星の動きを調べていると、目に見えている星やガスなど重力だけでは説明がつかない動きをしていることがわかっています。
見えている物質だけなら、もっと違う動きになるはず。
そこで、
「目には見えないけれど、重力を持つ何かがあるのでは?」
と、考えられるようになりました。
つまり、ダークマターは周囲に与えている重力の影響から、その存在が推測されているものなのです。
見えないものを、その影響から推測している。
そう考えると、まだまだ宇宙はわからないことが多くて面白いです。
宇宙のどのくらいを占めているの?
私たちが普段目にしている星や惑星、地球、そして人間の体。
こうした「普通の物質」は、実は宇宙全体から見るとほんのわずかです。
現在の宇宙モデルでは、宇宙全体のおよそ5%が普通の物質、約27%がダークマター、残りの約68%がダークエネルギーだと考えられています。
宇宙の約95%は、私たちが十分に正体を理解できていないものということになります。
「ダークマター」と「ダークエネルギー」は、名前は似ていますが、同じものではありません。
ダークマターは、銀河などの重力に影響を与えていると考えられているもの。
ダークエネルギーは、宇宙の膨張が加速していることに関係していると考えられています。
これからどうやって正体を探すの?
現在も世界中でダークマターの正体を突き止めるための研究が続けられています。
方法は一つではありません。
地下深くに高感度の検出器を設置して、ダークマターと考えられる粒子が、普通の物質とごくまれにぶつかる瞬間を捉えようとする研究。
宇宙から届く粒子や光を観測して、ダークマターの痕跡を探す研究。
さらに、大型の加速器を使って、未知の粒子を作り出せないかという研究も行われています。
また、望遠鏡による宇宙の観測から、ダークマターがどこにどのように分布しているのかを調べる方法もあります。
ただ、今のところ決定的な証拠は見つかっていません。
でも、もしダークマターの正体がわかれば、私たちが知っている物理学だけでは説明できなかった新しい世界が見えてくる可能性があります。
宇宙の約4分の1を占めていると考えられているのに、その正体がまだわからないダークマター。
いつかその正体がわかる日が来てほしいですが、わからないから宇宙って面白いと思います。
